今回は、ご実家の空き家をリフォームし保育施設を開業されたS様の事例をご紹介します。
放置していたご実家の空き家に悩んでいたS様は、以前からのお仕事経験をもとに保育ママとして独立を考えていました。
そこで、いまお住いの家からも近くに位置するご実家を保育施設に改修することで、初期費用を抑えつつ独立でき、さらには周辺の保育施設の不足解消の一助となります。
そのような保育施設への改修を行った事例を紹介いたします。
また、当社では空き家を活用した保育施設についての記事も整理しています。保育施設への活用にご興味をお持ちの方は、こちらもぜひご覧ください。
参考保育園不足解消!空き家を活用するメリット!事例から考える実施のポイントと注意点
Contents
ご相談者様のお悩み内容
- 空き家の一部を保育施設にしたい
- 居住用も兼ねたい
- 補助金を利用したい
ご相談の内容
今回ご相談に寄せられた物件は、空き家状態が続く木造戸建て住宅です。
ご相談者様は保育ママとしての独立開業を考えておられ、空き家住宅の保育施設として改修したいとのことでした。
なお、開業後は住宅そのものを自宅として活用することを計画されており、お部屋の一部を「保育施設」として活用するご予定です。
空き家の現状は?
近隣は比較的閑静な住宅街ですが、駅からはやや距離がある立地です。
東京都の郊外に位置するため、主に車での利用が想定されます。しかしながら、多少の空き家物件には駐車場が見当たらず、この辺りが課題です。
また、保育施設のリフォームには「地域住民の理解」が求められます。住民の反対は保育施設の増加が進まない根本的な原因の1つですから、このあたりもお手伝いする形になりました。
もちろん、内装面の改修も必要です。
空き家物件は居住そのものには問題ありませんが、保育施設には様々な規定が存在します。
そのため、ご相談者様と協議を進め、下記の点を中心にリフォーム方法を模索することになりました。
- 法的に適合させるための工事
- 保護者の好感が得られる設備・内装
- 保育室に適した環境づくり
解決に至るまでの状況/解決方法
協議がまとまり施工内容が確定すると、いよいよリフォームの開始です。
近隣の理解を得る
まずは近隣の方の理解を得るために挨拶に回ります。
実は保育施設は、今回の様な閑静な住宅街では怨嗟の的。
- 「子供の声がうるさい」
- 「親のお喋りが耳障り」
などなど、無許可で建てトラブルに発展するケースも珍しくありません。
ただし、今回のリフォームは児童3名~5名程度の保育室です。通常規模の保育施設ほど注意する必要はありませんが、やはり地域の方の理解は必要と考えるべきでしょう。
もちろん、挨拶回りの際は、弊社スタッフもご相談者様に同行。
騒音を心配する意見に対しては、施設規模の小ささや、防音壁や防音構造を取り入れるなど、細心の注意を払い説明を行いました。
徹底した防音構造
当然、実際のリフォームにおいても防音性を重視します。
今回はご相談者様と協議の上で、保育室となるお部屋に徹底した防音構造を採用することを決定。
☆防音施工の代表例
- 防音材
…制振遮音シートや遮音パネルなど、床や壁は防音性の高いものを使用。 - 防音ドア
…防音性能の高いドアを採用 - 防音窓
…遮音性の高いガラスを使用した上で、内窓を取り付ける - 防音換気
…吸音材などを使用して騒音が外部に漏れるのを防ぐ
お部屋の荷重負荷や騒音レベル・予算等を考慮して、ご相談者様と協議の上で決定しました。
駐車スペースを設ける
立地的に自家用車での送迎が想定されるため、駐車場を作ります。
幸い空き家物件には大きな庭が付いていたので、そちらを一部削減して駐車スペースの施工を実施。駐車場工事は。見栄えや利便性を考慮して行うため、単純なようで奥が深い点が特徴です。
- 既存の景観を大きく損なう心配はないか?
- 出入りが容易な位置に施工しているか?
特に今回はお客さんが主な使用者であるため、利便性も景観も大切です。何度も協議を繰り返し、慎重に決定を行います。
補助金を利用する
今回のご相談者様は、自治体の補助金制度の利用対象となるため、そちらの案内も行いました。
リフォームはどうしても費用がかかるため、補助制度の利用は欠かせません。
お住まいのエリアにもよりますが、保育施設など社会的需要の高い設備は支援を受けやすいところがメリットです。
ご相談者様の声
工事内容・サービス共に最高です。
保育室という特殊な事例をお願いしたのですが、すぐにデザインや内装・防音性など的確かつ多彩なアドバイスをいただけました。
また、挨拶周りや住民理解など、施工にあたって必要な手続きの支援を受けることができて、とても嬉しく思っています。
恐らく一人では答えきれない場面でも、担当スタッフの方が懇切丁寧に説明をしてくれるので、思っていたよりずっと簡単に理解が得られました。
現在は運営を開始して既に1年近く経ちますが、ここ1年の経営は順調そのもの。特に防音設計と可愛らしいクロスで彩られた内装は、保護者の方から大ウケです。
担当者の一言
保育ママの方が、「保育室リフォーム」を行う事例が増えています。
自宅の一室をそのまま保育室として活用することもできますが…実際には様々な事情によりリフォームが必要となるケースも少なくありません。
保育室に効果的なリフォームを行うためには、リフォーム業者の経験知識が不可欠です。弊社は様々なリフォームを手掛けており、これらの事情を徹底把握。
予算や設計構造・テーマにコンセプトなど、どのような事でもお伝えください。弊社はお客様のニーズを満たすリフォームを実施できるよう、常に努力を続けています。