今回は、ご実家の空き家をリフォームし保育施設を開業されたA様の事例をご紹介します。家庭福祉員(保育ママ)として独立を考えられていたA様は、「明るく”預けたくなる”施設」を目標に、リフォームを行いました。
また、当社では空き家を活用した保育施設についての記事も整理しています。保育施設への活用にご興味をお持ちの方は、こちらもぜひご覧ください。
参考保育園不足解消!空き家を活用するメリット!事例から考える実施のポイントと注意点
Contents
ご相談者様のお悩み内容
- 家庭福祉員として独立したい
- 空き家を保育施設に改修したい
- 明るく「預けたくなる施設」にしたい
ご相談の内容
今回のご相談者様は、ご自宅の近くにあるご両親の空き家をリフォームして「保育施設」として活用したいとのご要望です。
お話を伺ったところ、現在保育士として勤務している園から独立を決意。家庭福祉員(保育ママ)への転職を果たすにあたって、お持ちの空き家を改修したいとことでした。
なお、ご相談者様は家庭福祉員制度が、まだ世間に広く認知されていない点に留意して、
- 保護者目線で「預けたくなる」施設にしたい
- 子供たちが安心して過ごせる構造にしたい
- 3名~5名程度を預かれる空間を作りたい
- 0才~2才がメイン。年度内に3歳になった児童にも対応したい
とのこと。お持ちの空き家物件は比較的老朽化が進み、リフォームを必要とされており、弊社スタッフとの協議が始まりました。
空き家の現状は?
対象となる空き家は、築28年の軽量鉄骨物件です。
元々ご相談者様のご実家で、現在は新築の住宅に移住されて空き家状態とのこと。今回はこの物件をリフォームして、「保育施設」としての活用を目指します。
なお、築28年は放置空き家としては比較的新しい物件です。外観にも目立った問題点は見当たりませんでしたが、室内は損耗が激しく手を加える必要がありそうでした。
軽量鉄骨は音が響きやすく、保育施設としては若干不向きです。元々保育施設として作られた建物ではないので、そのあたりも施工するという形で協議を進めました。
解決に至るまでの状況/解決方法
家庭福祉員は認知度がまだまだ低く、保護者の内覧見学時に「空間として」安心感を与えることができなければ、大切なお子さんを預けてもらうことはできません。
そこで、ご相談者様との協議の上で、下記の点を中心に設備改修を進めることになりました。
- 音が響くので、騒音対策が必要
- 夏は涼しく、冬は暖かい環境を作りたい
- 設備面から居心地・安心感を与えたい
音が響くので騒音対策が必要
ご相談者様の住宅は、バブル期に作られた軽量鉄骨構造です。
軽量鉄骨は木造と比べて耐久力に優れるメリットを持ちますが、「音が響きやすい」というデメリットも。預かった子供たちが泣いたり騒いだりすると、たちまち騒音となりクレームの対象となりかねません。
そこで弊社はご相談者様と協議を行い、内壁や床に防音性の高い素材を使用することで、「騒音対策」を徹底重視。また、窓やサッシにも工夫を加えて、音が漏れにくい構造に仕上げました。
夏は涼しく、冬は暖かい環境を作りたい
保育施設は「居心地の良さ」が命と言って良く、特に室温に関する問題は重要です。特に小さな子供は背が低く、暖房に関する配慮は大切です。(熱は室内の上部にこもりやすく、下に行くほど冷たい)
そこで、床から暖かくなるよう室内構造から改修して、子供でも大人と同様の暖かさが感じられる構造へと改修を行いました。
設備面から居心地・安心感を与えたい
設備面へのアプローチは、最も大切なポイントです。
まずは狭い室内を取り崩し、部屋同士を繋ぎ合せ十分なスペースを確保します。
続いて、床は柔らかく滑りにくい素材を使用して、転倒やケガをし難い構造へと改修。更に壁面は明るく和やかなイラスト付きのクロスに交換し、「大規模保育園と変わらない施設環境」を目指します。
この他にも、下記の通り各設備を大改修し、居心地の良い環境を作ります。
- トイレ:背の低い児童用のものを採用、洗面台はセンサー式のものに変更
- シャワー:小さい子用のシャワールームを設置
- ドア:負担の小さなスライド式に変更、勢いよく閉めた時も自動でストッパーがかかるように
- 床や天井:木目構造の優しいものを使用、天井は暖かく明るい印象を与える暖色照明に変更
- 設備:施設の一部を応接室に改修、訪問者に対応できるように工夫する
補助制度を利用してお得に改修!
近年は待機児童の増加や深刻化を踏まえ、各自治体が保育施設のリフォームに対して補助金を支給しています。
今回のご相談者様も改修支援の適用対象となるため、弊社も制度紹介や申請のサポートを行わせていただきました。具体的な制度は自治体により異なりますが、多くはリフォーム費用を節約することが可能です。
ご相談者様の声
提案力の高さが決め手で大希企画さんに決めました。
リフォーム経験を持たないまま担当の方と間取り図と睨めっこしていたのですが、
「この部屋同士はくっつけることができますよ」
「床だけでなく壁素材を交換することも可能です」
などなど、リフォームに関するあれこれをドンドン提案。「居心地の良い施設環境」というテーマに従って、様々なアドバイスを受けることができました。
また、補助金制度についても詳しいので、当方が把握していない制度を紹介していただき、費用を大幅に安く抑えることができました。
制度の概要だけでなく、詳しい適用条件や手続きの流れなど、サービス面が充実。依頼してとても良かったと感じています。
担当者の一言
首都圏は待機児童問題に悩み、多くの方が保育施設の増加を願っている状況です。
ところが、家庭福祉員制度はまだまだ認知度が低く、利用を検討する方の多くは内心不安や興味を抱えています。そのため、今回の事例のようにアピール力を重視したリフォーム施工は、こうしたお客さんに安心感や信頼感を与える効果が期待できます。
また、保育施設のリフォーム事業は補助制度も充実しており、費用負担を軽減できる点も大きなメリット。補助制度があるうちにリフォームを決意される方も多く、オススメ制度の1つです。
これから保育施設へリフォームを検討されている方は、是非とも弊社へとご相談下さい。豊富な施工実績と経験を以って、魅力的なご提案をお約束します。