今回は、都市圏に立地する空き家をお持ちのS様にご相談頂いた事例を紹介いたします。
オリンピック需要を考えてホテルでの活用を考えていたS様ですが、最終的に民泊に活用した事例です。
また、当社では下記のような記事も整理していますので、民泊の活用にご興味をお持ちの方は、こちらも参考になればと思います。
参考空き家を活用してホテル経営!事例から考える実施のポイントと注意点
ご相談者様のお悩み内容
- 空き家をホテルや旅館として改修したい
- Airbnb等で集客を得たい
- できるだけ投資額を抑えたい
ご相談の内容
ご相談者様は両親から受け継いだ空き家の活用に悩まれており、「空き家をホテルとして活用したい!」とご希望でした。
都市圏の立地条件を活かすべく、東京オリンピックなどで増加が見込まれる訪日外国人を呼び込みたいとのこと。
ただし、予算的な問題からコストをかけることが難しく、
- 低予算でリフォームを実現したい
- 若年者やバックパッカーをターゲットにしたい
- Airbnbで訪日外国人を呼び込みたい
若年者やコスト重視派の訪日外国人をターゲットにした、宿泊施設の経営を考えておられました。
空き家の現状は?
今回の空き家は、都内の住宅地にある物件です。
駅からは徒歩15分とやや距離があるものの、接道の広さや見通しの良い周辺環境は、居住スペースとして好立地。
更にコンビニエンスストアやファミリーレストランなど若者に需要の高い設備も近く、交通インフラ面のデメリットを除けば比較的良い物件です。
ただし、空き家はスケルトンと呼ばれる構造部分はしっかりしているものの、インフィル面(内壁など)損耗が激しく、見栄え的には大きなマイナス要因。
このままではユーザーはサイトで施設を見た瞬間、「古くて不潔、泊まりたくない…」と感じさせてしまいそうです。
リフォーム業者の腕の見せ所と言えそうな物件でした。
解決に至るまでの状況/解決方法
ご相談者様は当初、「ホテルや旅館」としての活用を考えておられました。
しかし、これらの設備は非常に法規制が強く、また空き家物件の状態や土地の属性を考慮すると、低予算での実現は難しい状況。そこで弊社は、ご相談者様と協議を重ね、最終的に「民泊」としてリフォームする話でまとまりました。
観光大国として知られる日本は現在、東京オリンピックで更なる盛り上がりを見せている状況。訪日外国人は毎年かなりの数が訪れており、民泊の潜在的な需要も非常に高いものと考えられるからです。
サイトで見た瞬間、泊まりたくなるデザインを
民泊を成功に導くためには、ターゲットのニーズを抑えたリフォームが必須です。
例えば高齢者向け物件の場合は、手すりやスロープなどのバリアフリー構造を導入。女性向けであればオートロックやセキュリティカメラの導入が好まれます。
そして今回の場合、ご相談者様は「若年者やバックパッカー」を想定しておられるとのこと。これらのユーザー層はあまりコストの高い民泊を好まないため、ムダを省きコスト増加の要因を抑えつつ、「サイト掲載時の見栄えを意識すること」が大切です。
そこで弊社は、清潔かつスマートな環境を意識して、
- 全体的に白を基調とした清潔感溢れる内装
- インフィル(内壁など)に予算を傾け見栄えを重視
- 間取り変更を行わず、ドミトリーと個室で対応
などを実施。Airbnb等の民泊サイトでの掲載を想定した、「サイトで見た瞬間、泊まりたくなる民泊」を演出しました。
ご相談者様の声
予想の3倍以上の集客が得られて、大変満足しています!
民泊経営をしたことが無く、「繁忙期以外はあまり来ないんだろうなぁ」と低く見積もっていたのですが、予想外の大盛況。海外のバックパッカーを中心に、多くの方が泊まりに来ています。
泊まりに来た外国人の方と言葉を交わす機会も多いのですが、話を聞いてみると、やはり「民泊サイト」からの宿泊者が8割以上を占める結果になってます。
独自に実施したアンケートでは、ウチを選んだ理由として、
- サイトの掲載写真を見た瞬間「清潔そう!」と感じた
- ドミトリーや相部屋・個室等が自由に選択できる
- 利用コストが安いのに、wi-fiや空調は整っている
上記のような感想をいただいたこと。大希企画さんの狙い通り「清潔感がある内装と無駄を省いたスマートな設備」がアタリを呼び込んだと痛感しています!
特に女性利用者からは「見栄えの良さや清潔さ」が大ウケ。男女問わず高い評価を得られています。
法的な規制から「ホテルは難しい」と言われた時はガックリきましたが…「民泊」について丁寧に教えていただけたので活用提案も大変満足しています。
更に予算的にはかなりムリを聞いていただけたので、利用コストにも反映させることができました。ありがとうございます!
担当者の一言
旅行者をターゲットにした民泊施設は、今後更に高い需要が見込まれる施設です。
日本は観光大国として世界中に知られており、今回持ち込まれた物件のように、訪日外国人の宿泊施設として活用されるケースも少なくありません。
ただし、これらのユーザーの多くは、「Airbnb等の民泊サイト」を経由して訪れます。そのため、サイト掲載時に「泊まりたい!」と感じさせるような、魅力的なリフォームを行うことが欠かせません。
更に最近では、日本人を対象とした民泊サイトも増加傾向にあります。
民泊サイト大手の「Airbnb」では、約100万人の日本人が同社のサービスを経由して宿泊したことが判明。今後もこの傾向はしばらく続くものと考えられています。
参考エアビー利用の2割が日本人 国内の昨年度、登録5万件突破 | 日本経済新聞
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