今回は、築50年ご両親より受け継いで、利用していない空き家をお持ちのM様にご相談頂いた事例を紹介いたします。
ペット共生のシェアハウスに活用した事例です。
また、当社では下記のような記事も整理していますので、シェアハウスへの活用にご興味をお持ちの方は、こちらも参考になればと思います。
参考シェアハウスを始める際に空き家活用するメリット!事例から考える実施のポイントと注意点
Contents
ご相談者様のお悩み内容
取り壊した方が良い?そのまま利用すると良い?など悩んでしまうような築50年という古い建物を空き家として譲り受けたM様は、相談いただいた際下記のようなことに悩んでいました。
- 築50年の住宅が空き家になっている
- 運用予定も無く迷っている
- リフォーム後は自身も入居したい
ご相談の内容
築50年に及ぶ年数の経った空き家に関するご相談です。
ご両親が地方に引っ越したため空き家を譲り受けたが、そのままでは古すぎて入居が付かず、シェアハウスとして活用したいとのことでした。
ご相談者様は勤務先から比較的近くにあることも考慮して、ご自身での入居も検討したが、
- 内装や設備が古すぎて住みにくい
- 旧耐震であり耐震性能に不安がある
- 1人で住むには広すぎる
等の事情から断念。「オーナーである自分が住みにくいと感じるのだから、入居者はもっと住みにくいだろう」と述べ、改修したいとのお申し出です。
ご相談者様の希望は?
今回のご相談者様は、既に「ペット可シェアハウス活用」の構想をお持ちの方でした。コンセプトも決まっており「ペットを通じたコミュニティ」にしたいとのこと。
ただし、ご相談者様はこれまでリフォームの経験が無く、「ペット可物件に必要な設備や内装」についてお悩みを抱えていたご様子。
そこで弊社は、コンサルタント・デザイナーとの協議をオススメし、「ご相談者様のコンセプトをどのように実現するか?」に焦点を絞って注力しました。
空き家の現状は?
ご相談者様の空き家の敷地面積は、190㎡程度と比較的広大です。ただし住宅そのものは規模が小さく、そのままでは戸数が少なくなってしまいます。
また、空き家は老朽化が進んでおり、そのままでは賃貸物件としての魅力は低いと言わざるを得ないものでした。
特に内部の損耗が激しく、あちこちで部材の落下や破損が懸念される状況。ペット可物件として運用するとなると、あっという間に損壊してしまいそうです。
なお、共用部分の部材の落下や破損による事故は、オーナーが責任を負うことになるため、このあたりの改善は急務。いずれにせよ、リフォームは正解であるというのが、弊社の結論です。
立地環境は?
弊社スタッフが訪れて調査したところ、駅からも比較的近く、近くにスーパーや医療機関も徒歩圏内。更に今回は「ペット可物件」であるため、付近に動物病院やトリマーショップがあることも確認しました。
オンもオフも快適に過ごせる住宅立地条件が整っており、不動産としての価値は高いものと推定できる物件と考えられます。
解決に至るまでの状況/解決方法
既に活用方法やコンセプトが定まっていたため、弊社は内装や設備、増築との併用などミクロな視点でのアドバイスを注力しました。
ペット可物件の難点は「騒音・損耗が激しい」こと。そのため、ペットによる騒音・損耗に対応した内装や設備を整える姿勢が第一です。
- 天井材は騒音対策に防音性の高い素材を使用
- 床や壁面に傷がつきにくい特殊化粧加工されたものを採用
- 要所に珪藻土素材を使用し、消臭・調湿効果を実現
今回は上記の解決を中心に進め、ペット可物件としての快適な住環境形成を目指しました。
増築&補強により戸数増加
今回の物件は敷地面積のわりに住宅面積が小さく、「建ぺい率」に余裕のある物件です。
そのままでも十分に収益は見込めるのですが、立地環境が良いので更に多くの需要が期待できる点を考慮。弊社の方から、ご相談者様に増築による収益性の確保を打診しました。
また、入居者だけでなくペットの住環境にも配慮し、
- お庭をドッグランスペースとして改装
- 室内には猫用のプレイルームを設置
- 風通しの良い築構造にすることで、人とペットの両面にアプローチ
などの設備・サービスを導入。更にご相談者様が心配されていた耐火・耐震工事も済ませることで、安全性が高く・快適な住環境の実現へと近付けます。
コラム:建ぺい率とは?
建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合です。
通常の不動産にはそれぞれ建ぺい率に制限がかけられており、制限を超える面積の建築物を建てることはできません。
ご相談者様の声
大希企画さんに相談して本当に助かりました!
自分自身がペット好きで、いつもペットと賃貸物件に入居していたのですが、賃貸物件ってペット可だと「敷金や家賃上乗せ・退去清掃費用が高い」欠点があるんです。
それで今回のリフォーム案を受けて「自分も住めるシェアハウスを作りたい!」と考えるようになったんですが…具体的にどうすべきか、収益は大丈夫なのかわからないことだらけでした。
大希企画さんではその点、賃貸経営に不慣れな私にも丁寧に説明をしていただけます。傷がつきにくく音が出にくい素材の使用や、収益性まで考慮した運用案の提案は、自身に不足していた部分を補っていただけた形です。
当初から私には「こんなシェアハウスにしたい!」という構想がありましたが、完成した姿はまさに想像以上。大満足というしかありません。
もちろん、経営の方もとても順調です。募集開始から数か月であっという間にお部屋は満室。部屋数を増やしたので敷金等は他の物件並みに抑えることができて、入居者の方からもとても喜ばれています。
担当者の一言
今回はご相談者様が最初から「ペット可シェアハウス」としての活用を検討されていたので、弊社としては「ご相談者様のコンセプトをいかに実現するか?」がテーマでした。
シェアハウスに限らず賃貸物件は、コンセプトだけしっかりしていても内装や設備が付いていかなければ長期的な成功は得られません。
お客様の構想やコンセプトを大切にしつつ、それらが上手に機能するようにサポートする姿勢が大切です。
弊社は過去の多くの教訓やノウハウを活かし、お客様が末永く満足していただける活用案を提案しております。